今日の上尾南分校

シェイクアウト埼玉

関東大震災からちょうど100年の今日。

埼玉県一斉防災訓練「シェイクアウト埼玉」に

上尾南分校も参加しました。

普段通りの授業を受けていた11時58分。

校内放送が入りました。

「机の下に身を隠してください」

全員が速やかに安全確保行動を取ることができました。

時間にして3分程度の訓練ではありましたが、

全県的な取り組みに参加できたことで

防災意識を高めるきっかけになったようです。

作業療法士の先生にお越しいただきました

上尾南分校では、

公認心理師や作業療法士の先生など

専門家の方を特別非常勤講師としてお招きしています。

 

本日は作業療法士の小川恵美子先生にお越しいただきました。

昨年度に引き続き、作業療法士の視点から

生徒の観察や指導支援に関する助言を頂いております。

 

また、放課後の時間を使って

分校職員向けの研修を行っていただきました。

上尾南分校では、

日頃からご支援いただいている

専門家の先生方からのご指導・ご助言も踏まえ

高い専門性のもと、組織的な対応・支援にあたっています。

楽しみが膨らみます!文化祭準備

HPトップでもお知らせしている通り、

9月8日、9日に開催される上尾南高校文化祭に

分校も参加します!

1学年の生徒は、普段の職業で取り組んでいる

野菜とパンの販売を行います。

今日は販売に向けた装飾づくりです。

部屋の後ろの様子を見てみると・・・

何やら楽しそうな活動をしています。

中庭に設置する垂れ幕を作っていました。

当日は上尾南高校さんの垂れ幕とともに飾られます。

↑ 昨年の様子はこんな感じ。

 

当日上尾南高校・分校にお越し頂く方に

少しでも楽しんでもらえるよう

準備にも熱が入っていました。

令和5年度2学期始業式 校長挨拶

みなさん、おはようございます。

夏休みも終了となり、2学期となります。この夏休み期間は充実した生活を送ることができたでしょうか。私は、皆さんが出場した水泳大会を見学させていただきましたが、生徒の皆さんの力強い泳ぎに感動しました。

さて、8月9日の埼玉新聞に「全盲の教師」として知られた新井淑則さんが7月5日に亡くなられた記事が掲載されていました。

新井先生は、大学卒業後、国語の教師として中学校に赴任、28歳の時に右目の視力を失い、その後、秩父特別支援学校に勤務中の34歳で左目も失明した。家族や教員仲間に励まされながら、発症から3年後、中学校の先生として職場復帰を果たし、まったく目が見えない状態で中学校の担任をなされたそうです。

新井先生は、ボイスレコーダーで生徒一人一人の声を録音し、声質で名前を覚え、顔が見えていないはずなのに、生徒一人一人の気持ちを当たり前のように理解していたそうです。当時の新井先生の生徒の皆さんは、「障害を抱えていても、普通の人と同じ行動ができることを知った。」「先生みたいに強く生きていきたい。」等、先生の生き方に深い感銘を受けたそうです。

以前、お話したことがあったかもしれませんが、私は、高校の教員でした。クラスの生徒に「4つのCH」について、よく話をしました。
「4つのCH」とは、pinch(危機)、change(変革) 、chance(機会)、challenge(挑戦)です。

上尾南分校の生徒の皆さん、前回、「人生のドア」と言う、ドイツ人のある女子学生の話をしました。そして、今回、全盲の新井先生の話をしました。「ああ、そうなんだ、凄いなあ」という話ではなく、今後、皆さんも様々な困難に遭遇することと思います。

それは、生徒の皆さんだけではなく、我々も同様だと思います。その時が自ら、変わるチャンスであり、チャレンジできるようになってください。

令和5年8月29日(火)

校長 渡辺 秀行

2学期がスタートしました!

長いようで短かった夏休みも終わり、

本日から2学期がスタートしました。

学年代表生徒によるスピーチや進路指導主事からの講話を聞き、

行事が続く2学期へ向けた見通しと

新たな決意を持って明日からの授業にのぞみます。

始業式後には

夏季休業中に行われた水泳大会の表彰がありました。

今学期も引き続き、分校生の活躍をお伝えしていきます!

乞うご期待!

1年生校外宿泊学習【vol.2】

宿泊学習2日目は、

午前中にうどん作りを体験させていだきました。

1人1つボウルを手元におき、

粉をこねるところから始めます。

日頃の食品加工の授業で培ってきた技術力も発揮され、

綺麗な生地を作ることができました。

茹で上がった麺は細い太いあれど、

それもまた良きあじになっていて、

驚くほど美味しく、みんな夢中になって麺をすすっていました。

 

 

昼食後は2日間の振り返りを行いました。

「普段あまり話したことがない友達と協力して活動できた」

「交通機関を利用する自信がついた」

それぞれ実りある宿泊学習になったようです。

この2日間で得たものを

今後の学校生活や私生活でも活かしていきましょうね。

 

今回の校外宿泊学習にお力添え頂いた皆様に

この場をお借りして感謝申し上げます。

ありがとうございました。

1年生校外宿泊学習【vol.1】

7月20日~21日で

校外宿泊学習に行ってきました!

武蔵浦和駅に現地集合し、 

まずはじめに向かった場所はロッテ浦和工場。

工場内でお菓子ができる工程を見学させていただきました。

「あの機械はどんな働きをしているのだろう」

「あそこにいる人はなにをしているのだろう」

お菓子が出来る工程ももちろんのこと、

働く人にも焦点が当てられ、学びの多い見学となりました。

 

さいたま新都心駅へ移動し、

コクーンシティにて昼食やショッピングを楽しんだ後は

 造幣さいたま博物館の見学です。

案内の職員さんがとても丁寧に説明してくださり、

たくさんの疑問にお応え頂きながら

見学することができました。

 

4月に出会った16人の生徒たちが

初めての宿泊を行う場所は加須げんきプラザです。

集団生活の中でお互いが思いやりの心を持ち、

自分たちで作り上げる校外宿泊学習。

友達と過ごす非日常の夜に、たくさんの笑顔が溢れていました。

 

・・・2日目の様子は次回につづきます!

【職員研修】アドベンチャー教育プログラム

上尾特別支援学校(本校)で行われた職員研修に

分校職員も参加してきました。

埼玉県立神川げんきプラザから講師をお招きし、

「アドベンチャー教育プログラム」と呼ばれるプログラムを

体験しました。

アドベンチャー教育プログラムは、

アメリカで開発された体験学習法をもとにした冒険教育プログラム。

チームワーク、自尊感情、他者理解などを体験の中から学ぶことができます。

体育館での大人数の活動から、班別に別れた少人数の活動まで

上尾特別支援学校の先生方と一緒に行いました。

 

普段は顔を合わせない方との活動は不安も大きかったですが

共に目標をクリアしていく中で結束も深まり、

力を合わせて何かを成し遂げることの感動を

身をもって体感することが出来ました。

 

生徒たちへの指導・支援のヒントを

たくさん得ることができた研修でした。

2学期からの生徒たちの学びを一層深めていくため、

夏休み中ではありますが、職員は今日も学び続けています!

中学3年生向け体験入学を実施しました!

7月25日(火)に、

中学3年生を対象とした体験入学を実施しました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

当日は分校の生徒もサポートスタッフとして

協力してくれました。

半日という短い時間ではありましたが、

はじめは緊張した様子だった中学生の皆さんの表情が

活動とともに柔らかくなっていくのが印象的でした。

 

次回は8月23日(水)です。

午後の回にまだ若干の空きがございますので、

参加を希望される方は申込みフォームよりご応募ください。

令和5年度1学期終業式 校長挨拶全文(上尾南分校)

昨日の終業式での校長講話全文を掲載します。


 みなさん、おはようございます。

 本日をもって、1学期も終了となり、夏休みとなります。この期間に一つ、自分の将来について、考えてほしいと思っています。

 さて、人生には様々な岐路、つまり、分かれ道があり、どちらを選ぶかという選択には当然、迷いも生まれます。何が正解だったのかわからないこともたくさんあります。これから話す話は、以前、働いていた学校の校長先生が話していた「人生のドア」と言う、ドイツ人のある女子学生の話です。

 ドイツでは、高校三年生時に、将来を決める進路の大きな選択をせまられるらしい。彼女は、どんな道を選ぶべきか迷ったあげく、いったんは大学の門をくぐる。だが、やはり自分のやりたいことがあることに気づき、両親にも相談することなく、大学を辞めてしまう。

 自分のやりたい道に進むことにした決断のとき、彼女の背中を押してくれたのが、高校時代に一人の英語教師が語ってくれた、次のような言葉だった。「人生にはドアがたくさんあります。ドアの後ろには何があるか分からない。それが怖いと思うかもしれませんが、好奇心を持って、好きなドアを開けてみてください。素敵な事が後ろにあるかもしれません。ドアの後ろに嫌なことがあったら、一歩下がって、そのドアをまた閉めてもいいんですよ。ぜひ色々なドアを開けて、人生でかけがえのない経験をしてください」。

 彼女がほんとうにやりたかったことは、日本語の勉強だった。きっかけとなった日本語との最初の出会いは、彼女がまだ子供のころ、お父さんが日本旅行から持ち帰った日本語の辞書だったと言う。自分の夢を実現するために、彼女は大学をやめ、二年間、日本へ留学した。帰国した彼女は今、母国ドイツの大学で日本学を専攻している。ドアの向こうには、彼女が考えていた以上の素敵な世界が広がっていたのである。

 生徒の皆さんもこれから様々な人生のドアを開け、様々な経験をすることと思います。そのドアを開けるタイミングは一人ひとりが異なります。また、ドアを開けること、ドアを閉めること共に勇気が必要です。この夏休みに自分の将来、自分の人生のドアについて、考えてみてください。皆さんの夏休みが有意義なものであることを願っています。

 

令和5年7月24日(月)

校長 渡辺 秀行